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がん検診事業について
 藤井寺市が毎年施行しているがん検診事業には、胃がん・子宮がん・乳がん・肺がん・大腸がんの5項目の検診事業があり、市から委託を受けて、医師会が中心となって検診しております。今般 平成15年度分の事業結果がまとまったのを機会に、その重要性を認識して頂きたく筆をとりました。

 胃がん検診では、受診者数2627名中6人にがんが発見されました。子宮がん検診では2512名中0人、乳がん検診では1968名中4人、肺がん検診では3010名中2人、大腸がん検診では2334名中11人と、5項目検診中23名のがん患者が判明致しました。

 この23名はほとんど自覚症状もなく、いわゆる早い時期に発見された患者です。おそらくこの検診事業がなければまだ発見されることはなかったのではと思います。早い時期に発見できたため、摘出術も簡単で、その予後再発の心配も余りないのではと思われます。

 がん患者のうち、ある程度進行した状態で発見された場合は、色々算定方法はあるもののその医療費は1症例1000万円ぐらいといわれており、この算定基準からすれば平成15年度23名のがん患者を発見できたことは、2億3000万円の医療費の削減にもなります。費用対効果の面から考えても、素晴らしい事業ではないでしょうか。

 そこで検診している側からのお願いとして、1つは毎年継続して受診してほしいということです。もう1つは今年の受診率(胃がん13.1%・子宮がん13.6%・乳がん9.6%・肺がん14.1%・大腸がん16.6%)から見てもまだ多くの未受診者がおられます。受診有資格者は積極的に参加され、この事業がさらに発展することを望むものです。

内本外科内科診療所 内本 泉


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